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理容室(いわゆる散髪屋さん)に行かなくなって、数年になる。 自分でハサミを使い、家族に仕上げをしてもらっている。 何故、行かなくなったのか。 店を出るとき、満足感がないからである。 払った料金に応じた、納得が得られないからである。 調髪をしてもらう際、ああしてこうしてと希望を伝えるのだが、その通りに出来た例(ためし)がない。 毎度のことだが、家に帰ると鏡に向かい、自分でハサミを入れ手直しすることになる。 どうせ駄目ならと、行きつけの理容室を止め、安売り店にも何度か行ってみた。 行く度に担当者が代わるので、こちらの希望を言わなくてはいけないし、相手の受け取り方にも違いがある。 しかも、客あしらいと接客がぞんざいで、いつも不愉快な思いをさせられる。 理容室では小1時間、客が散髪する担当者に身を任すことになる。 客は否応なしに、不安で弱い立場に置かされる。 困ったものである。 男性でも、美容室を利用する人が一般的になってきている。 40歳代位までの男性は、特にその傾向が顕著のようである。 「何故、美容室に行くのですか」 何人かの男性に聞いてみたことがある。 「丁寧だから」 必ずといっていいほど、こんな答が返ってくる。 具体的には、次の3点に集約することができる。 @カットが上手い A店や担当者が清潔 B接客が心地良い 理容と美容では、根本的にそのあり方が違うようである。 このままでいくと、やがて理容室は美容室に席捲されてしまうのではないか。 理容室経営者は、危機感を持ってそのあり方を、検討する必要があるのではないだろうか。 お客様は口には出さないでも、さまざまなことを感じている。 ・看板が見にくいなぁ ・駐車場が狭いなぁ ・店の前に子供の三輪車が置いてあるなぁ ・お店の中が暗いし飼い犬がいるなぁ ・置いてある雑誌が古いなぁ ・脱いだ上着はどこに置けばいいのかなぁ ・何で子供を店で遊ばせて平気なのかなぁ ・椅子に前のお客さんの髪が付いているなぁ ・疲れているのによく話しかけてくるなぁ ・臭いなぁ焼肉でも食べたのかなぁ ・テレビはテレショップだけど相撲どうなったかなぁ ・揉み上げはいつも短めにって言ってるのになぁ ・ブラシではたくけど痛いんだよなぁ ・顔剃りのとき唇を強く持たないでほしいなぁ ・耳そうじはしないでっていつも言ってるのになぁ とりあえず、次のことに取り組んでみたらどうだろうか。 ・店内に季節感を演出する ・カルテを作る ・DMを出す ・接客の基本を学ぶ |