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理容室から美容室へ  2016.5.16


理容室(いわゆる散髪屋さん)に行かなくなって、数年になる。
自分でハサミを使い、家族に仕上げをしてもらっている。

何故、行かなくなったのか。
店を出るとき、満足感がないからである。
払った料金に応じた、納得が得られないからである。

調髪をしてもらう際、ああしてこうしてと希望を伝えるのだが、その通りに出来た例(ためし)がない。
毎度のことだが、家に帰ると鏡に向かい、自分でハサミを入れ手直しすることになる。

どうせ駄目ならと、行きつけの理容室を止め、安売り店にも何度か行ってみた。
行く度に担当者が代わるので、こちらの希望を言わなくてはいけないし、相手の受け取り方にも違いがある。
しかも、客あしらいと接客がぞんざいで、いつも不愉快な思いをさせられる。

理容室では小1時間、客が散髪する担当者に身を任すことになる。
客は否応なしに、不安で弱い立場に置かされる。
困ったものである。

男性でも、美容室を利用する人が一般的になってきている。
40歳代位までの男性は、特にその傾向が顕著のようである。

「何故、美容室に行くのですか」
何人かの男性に聞いてみたことがある。
「丁寧だから」
必ずといっていいほど、こんな答が返ってくる。

具体的には、次の3点に集約することができる。
@カットが上手い
A店や担当者が清潔
B接客が心地良い

理容と美容では、根本的にそのあり方が違うようである。
このままでいくと、やがて理容室は美容室に席捲されてしまうのではないか。
理容室経営者は、危機感を持ってそのあり方を、検討する必要があるのではないだろうか。

お客様は口には出さないでも、さまざまなことを感じている。
・看板が見にくいなぁ
・駐車場が狭いなぁ
・店の前に子供の三輪車が置いてあるなぁ
・お店の中が暗いし飼い犬がいるなぁ
・置いてある雑誌が古いなぁ
・脱いだ上着はどこに置けばいいのかなぁ
・何で子供を店で遊ばせて平気なのかなぁ
・椅子に前のお客さんの髪が付いているなぁ
・疲れているのによく話しかけてくるなぁ
・臭いなぁ焼肉でも食べたのかなぁ
・テレビはテレショップだけど相撲どうなったかなぁ
・揉み上げはいつも短めにって言ってるのになぁ
・ブラシではたくけど痛いんだよなぁ
・顔剃りのとき唇を強く持たないでほしいなぁ
・耳そうじはしないでっていつも言ってるのになぁ

とりあえず、次のことに取り組んでみたらどうだろうか。
・店内に季節感を演出する
・カルテを作る
・DMを出す
・接客の基本を学ぶ