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心温まる郵便局の窓口  2019.2.8


先日、仕事で大野市に行くことがあった。
時間に多少の余裕があったので、大野郵便局に立ち寄り、小切手入金と住民税納付の手続きをした。

窓口で手袋を外し通帳と書類を出すと、担当の女性が「素敵な手袋ですね」と言ったのには驚いた。
「いらっしゃいませ」とか「お待たせしました」などは、接客の定型句として使われるが、客の持ち物に注意を払った接客フレーズは初めてのことだ。
照れくさいながらも満更でもない自分が恥ずかしく、ニヤつかないよう歯を噛み締めて、手続きが済むのを待った。
名前を呼ばれ通帳と領収書を受け取ったが、その際にも「天気はいいのに風が寒いですね」と言われた。
これで、彼女が意識して接客に心遣い(おもてなし)していることが解った。
私は「どうもありがとう」と返すのが精一杯だった。
心がホカホカした私は、外に出ても風の冷たさが気持ちよかった。
ただ、彼女のネームプレートを確認しなかったのが、心残りである。

日頃から、郵便局の預金窓口の手続きの遅さには、辟易させられている。
ところが、担当者のチョットしたひと言で、それも気にならなくなるのだ。
彼女が意識してそれを実践しているのであれば、その努力を大いに評価してあげたい。
意識せず、自然と口について出ているのなら、その人間性に敬服しないではいられない。

2019.2.8