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官僚的とは  2018.9.6


プライベートでも仕事でも、お役所と縁を切ることは不可能だ。
お役所へ行くのは楽しいからではない。
仕方なく出向くというのが正直なところである。

お役所の体質のことを「官僚的」と表現する。
それは、強権的で、独善的で、責任回避、といったような意味合いを持つようである。
お役所というところは、昭和の時代までは正に官僚的で、不愉快な思いをさせられるのが常だった。

ところが、平成の時代になった頃から、もろに官僚的態度を示されることが少なくなったように思う。
お役所の相次ぐ不祥事、お役所事業の民営化、賃金その他多くの官民格差などがその背景にあるからだろう。
だからといって、本質的に「官僚的」悪弊が根絶されることは先ずない。

その本質を確認するために、Webと辞典からひも解いてみた。
結果として「さすがだなあ」と、感心させられずにはいられない。

Web『官僚的思考様式』

<手法・姿勢などが官僚的>
役所仕事の ・ しゃくし定規 ・ 形式主義 ・ 先例主義 ・
前例(尊重)主義 ・ 事なかれ的 ・ 型通りに ・ マンネリの ・
血の通わない ・ 誠意のない ・ 形骸化した
「休まず遅れず働かず」

<行動パターンなどが官僚的>
手堅い ・ ソツがない ・ 無難を旨とする ・ 融通がきかない ・
責任のがれ(に終始) ・ 縄張り意識の強い ・
セクショナリズムに基づく〜 ・ (強烈な)自己保存本能をもつ
「(あの人達は)組織防衛となると目の色が変わる」

三省堂『国語辞典』

官僚……国家公務員のうち、特に行政方面ではたらく人たち。
官僚的…人民の気持ちも考えず、規則やなわばりだけにとらわれるようす。

2018・9・6