■ 自然の脅威「元日の大地震」無事が一番!2024.1.2


令和6年1月1日16時10分、私は青空に誘われ、元日のウォーキングを楽しんでいた。
私が住む金津町(現あわら市)の、街中を流れる竹田川の堤防を、芦原温泉駅に向かって歩いていたのである。

突然、街中の空気をざわつける音が四方八方から迫って来たので、「何だ!なんだ!」と空を見上げ周囲を見渡した。
すると、足元が不安定になって立ち止まると、体がゆさゆさと揺れるので、慌ててガードレールを両手で掴んで身を支えた。
川の水はさざ波立ち、川面に何本もの白くて長い筋を流れに浮かばせた。
上流の方からは、水鳥(カイツブリだと思う)の群れがいくつも飛び立って来た。

ここまで、私には3分間にも5分間にも感じたが、実際は1分間もあっただろうか。
揺れが止んだので自宅に電話するのだが、何度操作しても呼び出しが機能しない。
帰宅を急いでいると、10分程(だと思う)で電話が繋がったので状況を確認すると、私の部屋の本棚が倒れ、二階ではタンスから段ボール箱などが落ちているとのことだ。

家に着くと、妻と帰省している娘が玄関の戸を開け放ち、呆然としている。
点けっぱなしのTVを観ると、震源は能登、輪島で震度7の大地震で、私の住むあわら市は震度5強とのこと。
自分が初めて経験する地震だと分かった。

気になる身内や友人に、安全確認の電話をした。
近くで一人住まいしている、姉のことが一番気掛かりだったが、息子が帰省していて安堵した。
福井市に住む娘家族は元気で、金沢の友人もこれといった被害はなく、その他の電話確認も特に問題はなかったので安心した。

その後は、震度3から1の余震が10分間隔(のように感じた)で起きて、入浴はもちろん食事する気にもなれず、TVの地震情報に釘付けになった。
20時半頃になって、とりあえず歩けるように本棚と本や落ちた段ボール箱などを片付け、簡単な夕食を済ますことが出来た。

余震が落ちついたようなので、入浴を済ませ床に入ったのは、23時頃だった。
もちろん枕元には、大事なものを収めたバックを置くのを忘れなかった。

人は、自然の驚異と脅威には、何と無力なことか。
無事が一番!だということを思い知らされた、令和6年のスタートとなった。

2024.1.2




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