『七人の侍』 1954年:東宝 監督:黒澤 明
好きな日本映画は何かと聞かれたら、迷わずこの1本! ご存知、黒澤明監督の代表作『七人の侍』 日本映画界が世界に誇る名作!超娯楽大作!
野武士に痛めつけられ、我慢に我慢を重ねてきた百姓が、七人の侍の力を得て立ち上がり、野武士を堂々と迎え撃ち全滅させるという、単純にして明快、痛快で、胸のすく面白さ。
武骨な演技に、意外や、ひょうきんさが重なって、強烈な役作りの「三船敏郎」の菊千代がいい。 どちらかというと、煮え切らないお年寄りといった印象が強い「志村喬」の勘兵衛の、堂々たるリーダーシップが頼もしい。 無口でストイックで、武士を絵に描いたような「宮口精二」の久蔵のような在り方は、男の美学。
全篇に流れる「早坂文雄」の音楽が、重厚で勇壮で、適度な危機感・緊張感を煽り、観ている自分に躍動感が漲ってくる。
「木村功」の勝四郎と「津島恵子」の志乃との色恋事はうざい・・・と感じるのは私だけか?
2005.12.25
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