■ 本/たそがれ清兵衛2024.3.24


『たそがれ清兵衛』
●藤沢周平・著
●新潮文庫

最後の時代劇作家といわれる、藤沢周平の作品8編が収められている。

表題作になっている「たそがれ清兵衛」は、山田洋次監督が初めて取り組んだ、時代劇映画のタイトルとしてもお馴染みのものである。

日頃から同僚などに゛たそがれ清兵衛″と馬鹿にされている男が、実は剣の遣い手であり、藩の命令をその腕で立派に成し遂げ、周囲をアッと言わせる。
そんな痛快な作品である。

映画の『たそがれ清兵衛』は、この文庫に収められている「祝い人助八」と、やはり新潮文庫『竹光始末』にある「竹光始末」の3作を原作に構成されている。

これらの3作と映画(ビデオ)を併せて見ると、その楽しみも何倍にもなります。

2005.5.28




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