『剣客商売読本』(新潮文庫)を読んでいたら、「なるほどなあ〜」と妙に得心させられてしまった。 「男の流儀――秋山小兵衛に学ぶ〔男の磨き方〕七カ条」と題して、佐藤隆介が「女」の条で書いているところがそれである。 面白いので、以下に抜き書きしてみた。
男にとっては永遠に理解を超えた不可思議な生きもの、それが女である。 人類というのは男のことで、女は実は異星から来たエイリアンなのだという説がある。 本当にそうなのかもしれないと思うことが、しばしばある。 ・・・・・・ 男は男。 女は女。 それぞれにまったく別の生きものだ、と私は思っている。 別の生きものだから互いに惹かれ合い、互いに求め合う。 それがこのごろ、何だか妙なことになってきた。 男と女は何もかも同一でなければいけない、ということになってきた。 私にはどうしても納得がいかない。 男と女は、本質的に別の生きものじゃないか。 それがどうして、何でもかんでも男と女を一緒にしなければいけないのか。 ・・・・・・ こんな、わけのわからん世の中になってしまった原因は、結局、だらしない男にある。 『剣客商売』を教科書として日本中の中学・高校生に読ませたらどうだろうか……。
2024.4.22
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