アメリカ開拓時代(1800年代後半)、インガルス一家の家族愛や隣人愛と、その子供たち成長の物語である。 このドラマは、広大な西部の草原にある小さな町、ウォールナットグローブで展開される。 その時代背景が遠いアメリカではあるものの、昭和27年(1952年)生まれの私が育った子供の頃とオーバーラップして驚かされると共に、あの時代への郷愁というか懐かしさを感じてしまうのである。
開拓した草原の畑で、トウモロコシや麦などを耕作するチャールズ・インガルスは、貧しいながらも妻と3人の娘たちと、愛情に満ち溢れた暮らしをしている。 チャールズは、その住む家を自分で建てたし、製材所で働き不作ともなれば出稼ぎにも出る。 さらに、町の住民からの信頼も厚いという、理想的な男である。
ウォールナットグローブは、住民が数百人(せいぜい千人程度までか)の小さな町である。 住民が「町」と呼ぶその中心地には、教会(学校を兼ねている)と郵便局・製材所・雑貨屋・ホテル・鉄工所などがあり、郵便馬車がやって来る。 その後、銀行・レストランも出来た。
そんな中で、人々の様々な生きざまが繰り広げられるのだが、私が子供だった昭和30年代(1900年代後半)の頃のものと驚くほど重なるのだ。 人の営みはその発展過程において、時代が違おうとも何処に住もうと、基本的に変わるものではないのだ。 だからこそ、遠いアメリカの出来事を自分のこととして受け止め、違和感なく感情移入が出来るのだ。
このドラマはNHKで繰り返し放送され、幅広い世代に感動を与えてきたようだ。 わたしは、次のようにDVD全作品を愛蔵している。 「大草原の小さな家−旅立ち−」 「大草原の小さな家−シーズン1〜8−」 「新・大草原の小さな家」 「大草原の小さな家−特別版−」
2024.5.27
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