本棚にスクラップブックが並んでいる。 何でも貼り付けているが、新聞雑誌の切り抜きが一番多い。 1から86のナンバーが振ってある。 気まぐれに1を開いてみた。
昭和57年11月7日の福井新聞、読者投稿欄の切り抜きに目が止まった。 「当て逃げ犯の良心を問うなぜ言えぬ『すいません』」と題した私のものだ。 32歳とある。 愛車が3度も当て逃げされ、憤慨したことが書かれている。 千字ほどのそれは、40年前にしては納得のいく仕上がりになっている。 当時からペンを持つことが嫌ではなかったようだ。
以来、エッセイばかりか小説も書くようになり、はじめての作品が地方の文学賞最終選考に残った。 それに気をよくして、多くの文学賞に応募してきたが落選続きである。
書くことは苦しいが、書き上げたときの達成感充実感はなにものにも代えがたい。 仕事をリタイアした今、書くことは生活のリズムになっている。
2024.11.28
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